■ 災害ボランティア研修(初級)開催 ■

  日時:平成18年3月11日(土) 9:00~16:00
  会場:県央地場産業振興センター 総合研修室

 新潟県災害救援ボランティア活動連絡会では、災害救援に参加できる人材の育成を目的に、災害ボランティア(サブリーダー)研修プログラムを開発し、実施しました。この研修では、被災地救援に参加するボランティアにはどのような意識、認識、役割が求められるのかをあらためて問い直し、参加者の共通認識、共通言語を構築し、その課題と対応策について理解を深めました。
 県内各地から77名が参加して行われました。
 プログラムは以下のとおりです。

講義「昨今のボランティア事情」
  にいがた災害ボランティアネットワーク 理事長 川瀬和敏

 近年国内で発生した災害の際のボランティア活動状況、平成16年に新潟県内で発生した7.13水害及び中越大震災の際のボランティア活動状況、災害による活動の違いや災害ボランティアの心構えなどを解説。

映像解説「7.13水害及び中越大震災の災害救援ボランティア活動状況」
  にいがた災害ボランティアネットワーク 事務局長 池井 豊

 県内で発生した災害の際の災害救援ボランティアの活動状況を、映像で紹介。

グループ演習①「災害ボランティアに駆けつけよう」

 災害ボランティアの心得と携帯品、災害ボランティアの基礎知識について、グループ演習をとおして学習。

グループ演習②「災害ボランティアセンターでの活動」

 ボランティア活動の流れと内容、グループ活動とサブリーダーの役割、活動上の注意事項と安全等について、グループ演習をとおして学習。

 災害の際に必要とされるのは、ボランティアコーディネーターたちです。これから行われていく研修は、様々なレベルのコーディネーターの育成を目指しており、今回はその最初の段階である「サブリーダー」の養成を目的としていました。サブリーダーは、実際の活動の際に一般ボランティアのグループをとりまとめる班長さんのようなものです。一般ボランティアの中には災害ボランティア活動はもとより、ボランティア活動に関する知識が少ない人もいます。そうした人たちをまとめて効果的な活動を行うためには、サブリーダーの存在は重要です。
 この研修により、災害ボランティア活動について全くの未経験者や経験の浅い参加者に対して、災害ボランティアの基礎知識や心構えなどを伝えることができ、サブリーダーとしての資質を高めることができたと評価しています。参加者の中には災害ボランティアとしての経験を多く持つ人たちもおり、グループ演習の際には、彼らの経験を伝えることもできたと思います。
 また、災害ボランティアに関心をもつ人たちの交流の場ともなり、今後災害ボランティア活動が必要な際にはたいへん役立つでしょう。

 今回の研修を終えて、課題も見つかりました。今後の中級、上級研修に活かしていきたいと考えています。